令和2年6月19日に開催された小浜市議会では、様々な重要なテーマが議論され、特に新型コロナウイルス感染症による影響と、その対策についての発言が目立った。
市議会では、能登恵子氏が環境基本計画におけるリユースの取り組みについて質問を行った。能登氏は、新型コロナウイルスの影響で、ごみの持ち込み量が激増し、リユースの仕組みがあれば焼却ごみの削減につながったのではないかと強調した。
能登氏は、平成30年に閣議決定された国の第四次循環型社会形成推進基本計画におけるリユースの位置づけを尋ねた。これに対し、環境衛生課長の吉岡和広氏は、リユースが持続可能な社会づくりの一部として位置づけられていることを述べた。特にリユースやシェアリングという、使用しなくなった物や資源を再利用する仕組みが重要であると訴えた。
この議会ではまた、詳細なデータに基づく発言も多く見られた。特に3月から5月にかけての持ち込み量が倍増したこと、また各種環境対策としての分別収集が実施されていることを議論した。一方で、能登氏は、市民の意識が低いため、リデュース・リユースの取り組みが十分に進んでいないのではないかとも指摘している。
また、経済に関する質問も行われ、経済部実績についても多くの意見が交わされた。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、観光業や飲食業の売上が大幅に減少した現状に対して、各事業者がどのように対応しているか、具体的な数値とともに議論された。特に雇用調整助成金や休業要請協力金についての質問があり、参加議員から具体的な支援策の重要性が強調された。
小浜市長の松崎晃治氏も、リデュース・リユースの取り組みについて市民全体で進める必要性を述べ、視野を広げることや政策の実行が重要であるとコメントした。このように、市議会では環境問題だけでなく、経済的な課題解決のみならず、市民生活の質向上に向けた話し合いが続き、今後の施策に期待が持たれる。