令和4年6月21日、小浜市議会の定例会で、一般質問が行われた。議題には、動物の保護や消防団員の処遇改善に関する重要な提案が含まれていた。特に、能登恵子議員は被災地域における動物の保護について訴えた。
能登議員は、近年の自然災害において、ペットとして飼われている動物が被災者に与える精神的影響を強調した。彼女は「動物と共に避難できる体制を構築する必要がある」と述べ、動物保護のガイドラインを遵守し、避難所の環境を改善する重要性を訴えた。
その後、質疑応答の中で、芝和繁生活安全課長は、動物の保護に関する国の方針を説明した。彼は「環境省が示すガイドラインに基づき、動物と共に避難するための支援体制を整える必要がある」と述べた。この発言に対し、能登議員はさらなる訓練の必要性を強調し、実践的な取り組みへの期待を表明した。
また、災害時における女性の役割についても、重要な意見が交わされた。能登議員は「地域防災には女性リーダーの存在が不可欠」と主張し、男女協力による防災体制の強化を求めた。これに対して、松宮眞由美総務部長は「男女共同参画を進めることが防災活動の質を高める」と発言し、女性リーダー育成の計画を説明した。
議会ではさらに、消防団員の処遇改善についての話題も取り上げられた。能登議員は「消防団員の年額報酬が福井県平均に達していない」と指摘し、報酬の上昇を求めた。芝和繁生活安全課長は、充足率の高さを称賛しながらも「改善が必要」との認識を示した。
一方、新幹線の敦賀開業に関連して、小浜市の交通問題も議論された。市長の松崎晃治君は、公共交通の見直しを含む施策の展望を示し、地域の観光資源を活かした新幹線利用促進の重要性を強調した。議会全体で、公共交通の利用と地域活性化のための協力が求められた。