令和5年9月に開催された小浜市議会定例会では、重要な施策が発表された。
市長の松崎晃治氏は、令和4年度の小浜市一般会計歳入歳出決算について報告した。歳入総額は186億1,191万4,536円、歳出総額は178億9,739万2,792円であり、7億1,452万1,744円の黒字となった。その後、特別会計についても認定が行われ、各会計の詳細な報告がなされた。
補正予算案も提案された。本予算には、北陸新幹線敦賀開業に向けた受入れ体制の整備や、新・健康管理センターのオープニングイベントに関する施策が含まれている。市では、敦賀駅から小浜へのアクセスを強化するための実証実験や、観光関連の施策を進めると表明した。具体的な予算額として、観光庁との連携による地域のコンテンツの調査にも2,005万1,000円が計上されている。
また、新・健康管理センターについては、11月27日に全館グランドオープンを予定している事を説明し、地域の健康支援に貢献することを目指すと述べた。さらに、子育て支援策としての取り組みとして、全ての市立保育園でおむつ持ち帰りゼロが達成されていることを伝えた。
コロナ禍からの回復も触れられ、松崎市長は「多くの行事や祭事が再開され、市民生活が元の姿を取り戻しつつある」と強調。新型コロナウイルス対策としてのワクチン接種体制の維持も報告された。また、拉致問題に対する若年層への啓発活動も今後進めていく意向が示された。
財政健全化に関しては、財政状況が国の基準を下回っていることから、各項目において健全性が保たれていることが報告された。
結びに、松崎市長は「市民のニーズに応じた施策を継続的に展開し、地域の発展と市民生活の向上に努めてまいります」と述べ、今後の活動への決意を語った。議会は、引き続き市民生活の充実を図るべく取り組みを進めていく方針であることが確認された。