令和4年11月28日、小浜市議会の第5回定例会が開催された。
この会議では、会期の決定や複数の補正予算について、重要な議題が取り上げられた。具体的には、約2,401万円の追加を含む、小浜市一般会計補正予算など、7つの補正予算が審議された。全ての議案は、満場の賛成により原案通り可決された。
市長の松崎晃治氏は、一般会計補正予算に関し、「歳入歳出それぞれに追加するもので、総額は178億9,807万4,000円になります」と述べた。この補正予算では、主に人事院勧告を受けた人件費の補正や、新・健康管理センター用の備品購入が含まれている。具体的には、歳出項目には727万円が追加されることとなり、母子保健や児童福祉に関連する体制の整備に向けた支出が行われる。
また、議案第65号および第66号では行員の給与に関する条例改正についても議論された。松宮眞由美総務部長は、「人事院の勧告に基づき、職員の給与の改正を行います」と強調した。これにより、勤勉手当の支給割合が改定され、現行よりも改善される。
さらに、陳情第11号では「最低賃金の改善と中小企業の支援を求める」内容が扱われた。この陳情は、現在の経済状況を鑑みて給与体系の見直しを求めるもので、多くの議員から支持を受けた。
全体として、定例会はスムーズに進行し、提出されたすべての議案は賛成多数で可決され、地域の福祉や産業支援を見据えた施策に向けた第一歩が踏み出された。議長の小澤長純氏は、今後の取り組みについて、「私たちは市民の声をしっかりと受け止めていく」と述べ、さらなる施策への期待を示した。