令和4年10月4日、福井県小浜市では、定例会が開かれ、令和3年度の決算が承認された。特に注目されたのは、一般会計の歳入額が272億円、歳出は262億円となり、9億円を超える黒字が生じたことだ。
提出者である予算決算常任委員会副委員長の下中 雅之氏は、今後の財政運営における参考となるべく、詳細な審査を経たことを強調した。具体的には、昨年度の一般会計歳入の92%, 国民健康保険事業特別会計や後期高齢者医療特別会計なども推移し、全体的な経常収支は堅調であったと指摘した。
また、教育長の窪田 光宏氏からは、子ども支援や高齢者福祉における施策が進められ、市民の福祉向上のための努力が継続されているとの発言があったことも注目される。
この定例会では、さらに新型コロナウイルス対応の4691万円の補正予算が可決され、ワクチン接種事業やその他の支援策に充てられることが決定された。特に、接種対象者の状況についても議論が交わされ、約4,100名の3回目未接種者、9,700名の4回目未接種者がいることが報告された。市長の松崎 晃治氏は、希望者への接種体制を完備する意向を示した。
さらに、議員の定数問題では、議会運営委員会の今井 伸治委員長が議会の現行定数を18名から17名に減少する提案を行ったことも大きな焦点となった。委員会内部での意見が分かれる中、最終的には多数決でこの減員が決定された。
市長や各部門の長からは、今後の市政運営の透明性向上や、市民との関係強化に向けた施策についても発言があり、市民生活の向上を目指す姿勢が強調された。加えて、各議員からは地域のニーズに応じた政策実現や、議会外との接点を持つ重要性も言及された。本定例会の運営により、各議員の活発な意見交換が行われ、市民の信頼向上と地域振興に寄与することが期待されている。