令和元年6月27日に行われた小浜市議会定例会では、一般質問が活発に行われ、市民生活や地域の課題に対する議論が展開された。
特に注目されたのは、9番の佐久間博議員による小浜線の高速化と観光列車の運行についての質問である。佐久間議員は、「小浜の経済状況は依然として回復の兆しが見えない」と指摘し、交通インフラ整備の重要性を訴えた。北陸新幹線敦賀開業に合わせて、小浜線の利便性を高める施策が急務であると述べ、【北陸新幹線・総合交通推進課長の角野覚氏】は、朝夕のラッシュ時の列車増便やダイヤの改善を検討していると回答した。
次に、地下水の利活用と保全に関する提言が取り上げられた。これに関して、佐久間議員は地下水環境の重要性を強調し、「過去と現在の比較で地下水位が低下している」と警鐘を鳴らした。聴取した【産業部次長の青木英希氏】は、近年の環境変化の影響について触れ、地下水のモニタリングを今後も続けるべきとした。また、地下水利活用・保全検討委員会による具体的な提言も発表され、水資源保護の重要性が再認識された。
さらに、選挙管理委員の選出も行われ、議会は円滑に運営されていることが強調された。議長の今井伸治氏は、「地方自治法の規定に基づいて定員選出が行われる」と述べ、市民の理解と協力が重要であると訴えた。