令和3年9月10日、小浜市議会定例会が行われ、多くの重要議題が取り上げられた。
市議会では、各議員が地域における新型コロナウイルス感染症への対応状況や、医療及び教育現場の影響について意見を交わした。特に、12番の能登 恵子氏が取り上げたテーマ「生理用品の整備や配布について」が注目を集めた。
能登恵子氏は、日本国内における生理の貧困について言及し、女性の社会参加を促進するためには、生理用品が必需品であると指摘した。彼女は、しっかりとした相談支援と生理用品の提供が必要であると強調し、各自治体の取り組み状況についても興味深く尋ねた。市民福祉課長の上野 正博氏は、地域女性活躍推進交付金の取り組みを説明し、他市の事例を紹介した。特定非営利活動法人への支援を通じて、生理用品の提供を行うことが今後の課題であることを明らかにした。
次に、観光施策として「日本遺産」の活用が語られた。特に、鯖街道の重要支援地域としての再認定が報告され、産業部次長の善定 末雄氏は、観光産業の発展が地域活性化に繋がる点を強調した。計画の具体的な取り組み内容も説明され、鯖街道を中心とした観光商品開発と広域連携が進行中であることがセッションの興味を引いた。
また、コロナウイルスの影響により、小浜線の減便についても懸念の声が上がった。市民にとって重要な移動手段でもある小浜線について、企画部次長の角野 覚氏は即時的な乗客増加が必要であり、公共交通の利便性を高める施策が検討中であることを語った。市とJRの協力関係が今後のカギを握るとされている。
市長の松崎 晃治氏は、これらの施策が相乗効果を生むよう、全体の連携強化と地域活性化への志を強調した。地域住民の皆様とのコミュニケーションを図りつつ、より良い未来を築くために努力する姿勢を示した。
最後に、南川の治水対策が注視される。市長は、現在の防災体制について、堤防強化工事の進捗状況を伝えた。また、この課題解決に向けた市民参加の意義を強調し、自らの安全を守る事の重要性についても言及した。