小浜市議会は令和2年10月6日、定例会を開き、様々な重要議題を審議した。特に、令和元年度の各特別会計の決算認定が主な焦点となった。
議会では、認定第1号から第10号までの各特別会計の歳入歳出決算について、予算決算常任委員会委員長の藤田 靖人氏が報告を行った。その中で、令和元年度の一般会計と特別会計を合わせた歳入総額は258億1,747万3,356円、歳出総額は250億3,666万7,037円となっており、歳入歳出差引額は7億8,080万6,319円の黒字であると報告した。
また、具体的な決算内容についても詳細が述べられた。一般会計決算の歳入では、収入済額167億2,199万5,906円で、前年度と比べて調定額が6億6,623万647円減少した。また、歳出では161億6,055万2,965円の支出済額があり、執行率は90.6%と前年度よりも0.9ポイント増加した。
質疑においては、例えば総務民生分科会のメンバーからは、区長交付金の算定方法に関する質問があり、市の応答として、交付金は住民基本台帳に基づいて算出されるとした。このような細かな点にまで議員が関心を持って議論を重ねる姿勢が、高く評価された。
また、地域生活路線バス運行対策事業についても言及され、日中の乗車率の低下が問題視されている。市はその対策を検討中であることを強調した。
報告後は、認定議案についての採決が行われ、全て原案の通り認定される結果となった。
この議論は今後の予算編成に重要な影響を与えるもので、市の財政状況の健全化に資するものと期待される。今井伸治議長は会議を通じて、透明性や市民参加の重要性を再確認し、来たる時期においても市民の信頼を得るための努力が求められると語った。