令和2年9月11日、小浜市議会定例会が開催され、重要なテーマが話し合われた。
熊谷久恵議員は、鳥獣被害に関する質問を行い、特に鹿やイノシシそして猿による被害の状況について述べた。市内ではケースごとに状況が異なり、特に近年は猿が市街地で目撃されることが増えている。熊谷議員は、今年の熊による人身事故などがある中、小浜市が実施している鳥獣被害防止計画について、阪本亮政策幹に質問した。
阪本政策幹は、現在の鳥獣被害防止計画が、嶺南地域の6市町と共同で策定されたものであると説明した。捕獲計画として、イノシシ350頭、鹿1200頭、ニホンザル120頭が年間の捕獲目標として挙がっている。これにより、市民と農作物を守るための対策が整えられていることが再確認された。
また、熊谷議員は、小浜市のウェブサイトの実態についても尋ね、情報の整理や見やすさに関する市民の要望を伝えた。企画部次長の佐々木宏明君は、今後ホームページの改善に向けた取り組みを強調した。特に、リニューアルに関しては、地域へのアクセスが増えることを考慮し、スマートフォン対応の必要性が訴えられた。
さらに、東野浩和議員は、北陸新幹線敦賀開業を控えたまち歩き観光について質問をし、観光誘客の具体的な戦略を求めた。産業部次長の田中正俊君は、市の方針として歴史や文化、食を活用した新たな観光ルートの創出を示し、大学との連携や地域資源の活用が重要であると述べた。特に、地域探求活動を通じて生まれ育った若い世代の育成が重要であると強調された。
加えて、川代雅和議員は、コロナ禍における市民サービス向上について言及し、パンデミックの影響で新たに設置された相談窓口における成果を報告した。これにより、事業者への支援を拡充する戦略も検討されることとなった。さらに、防災関連では、豪雨による水害への備えとして、次のステップに進む必要性があると提言し、避難所の体制やハザードマップの改定に向けた意見も出された。
このように、今回の議会は観光振興や防災対策、さらには情報提供の改善と、実施すべき多くの課題が浮き彫りとなった。議員たちは市政運営に対する市民の期待に応えるべく、しっかりとした議論を進めている。