令和4年11月10日、臨時会を開催し、小浜市議会は重要な予算案を審議した。
特に注目されたのは、電力や食料品の価格高騰を受けた補正予算案である。市長の松崎晃治氏は、議案第55号について「歳入歳出それぞれ1億5,640万1,000円を追加し、予算の総額を177億3,834万6,000円とする」と述べた。これにより、価格高騰に苦しむ低所得者世帯を支援する支給金が含まれる。
また、議案第56号についても審議が行われ、松崎市長は「歳入歳出それぞれ1億3,571万8,000円を追加し、178億7,406万4,000円にする」と決定した。これには市民の生活支援を目的とした施策として「おばまチケット」の配付が含まれており、地域の消費喚起を期待されている。
企画部長の東野克拓氏は、おばまチケットについて詳述した。全市民に1人当たり4,000円分を配布する計画であり、市民の負担を軽減することを目指している。この施策は新型コロナウイルスの影響が長引く中で非常に重要なものである。
審議の結果、両議案は全会一致で承認された。特に、議案第56号に関しては、配付方法についても質疑応答があり、「特定記録郵便」での配付が決定された。記名の取り扱いについても再検討された結果、記名を求めないことで合意された。
今回の臨時会は、厳しい経済状況下において、市の予算がいかに市民にとって有益であるかを示す重要な場となった。今後も市民の生活を守るための取り組みが続くことが期待されている。