令和5年9月7日に行われた小浜市議会において、河川の治水対策や獣害対策、職員の働き方改革について様々な意見が交わされた。
初めに、上野一議員が河川治水対策について意見を述べ、最近の豪雨災害がもたらした影響を指摘した。特に昨年の豪雨により福井県内で甚大な被害が発生したことを受け、効果的な治水対策の必要性が強調された。生活安全課長の芝和繁氏は、昭和28年の台風治水状況を例に出し、過去の災害からの教訓を元にした整備が進められていることを述べ、河川の整備状況に関する詳細な情報を提供した。続いて、産業部都市整備政策幹の村田安宏氏は、北川・南川の河川整備の進捗について説明し、地域住民との連携の重要性を強調した。
獣害対策に関しても議論があり、上野一議員が被害状況の詳細を求めた。最近の調査結果に基づき、イノシシやニホンザルによる被害が依然として深刻であることが報告され、里山里海課長の出口雅浩氏は、各地域で効果的な対策が進められていると述べた。特に、地域住民の協力を得た新たな捕獲方法や防止策について、地域内外での連携の強化が今後の課題であるとの指摘があった。
さらに、職員の働き方改革や兼業・副業の促進についても重要な議題として取り上げられた。総務課長の畑田康広氏は、今年導入された時差出勤制度の現状と、職員のワークライフバランスを重視した取組を進めていく方針を示した。また、今後は地域貢献を目的とした職員の兼業・副業の促進についても触れ、労働環境の整備が職員のやる気を高める要素であるとし、積極的な取組を強調した。
最後に、これらのテーマを通じて住民参加型の政策形成の重要性が強調され、地域に根ざした施策が求められている。今後も議会では市民の声を反映した政策を進め、地域の発展に寄与するための取り組みを強化していく意向が示された。