令和4年3月14日、小浜市議会定例会が開催された。この日の議題において、コロナ禍が及ぼす影響やそれに対する市の対策が重要なテーマとして取り上げられた。
議会では、16番の風呂繁昭議員が2024年度の当初予算について尋ね、165億700万円の予算編成について詳しい説明を求めた。
企画部次長の山口久範氏は、歳入に見合った予算編成を行うため、経常経費に1%のマイナスシーリングを設定し、その結果生まれた財源を新型コロナウイルス対策や地域経済活性化の取り組みに充てていると回答した。特に、法人市民税が3,000万円増加する見込みを示し、地域経済の善循環を促進する意向を強調した。
また、風呂議員は新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、市民生活への影響についても言及し、感染拡大に伴う経済活動の低迷とその対策について意見を述べた。彼は、地域経済への影響が大きいことを懸念する一方で、積極的に財政を調整し、支援を行う必要があると指摘した。
さらに、議員たちは商工会議所との連携を強化し、中小企業への支援の重要性を訴えた。商工観光課長の日比野伸彦氏は、デジタル化や新たなサービス導入を含む支援プログラムについて説明を行い、具体的な施策の効果を示した。
特に、風呂議員は中小事業者のデジタル化推進に関して質問し、市内の事業者への支援状況を確認した。また、商業活動の振興に向けた施策として、新たな観光メニューの開発や地域経済循環に繋がる取り組みについて言及した。
この議題では、新型コロナウイルスによる影響が深刻な中、地域の中小企業の支援強化が緊急の課題として浮き彫りになり、意見の交換が行われた。議員たちは、引き続き市民の健康と経済を守るための施策を強化していく必要性を確認した。