令和5年3月の小浜市議会定例会が開会され、市長の所信表明が行われた。
松崎晃治市長は、昨年の小浜市の重要な出来事や、コロナ禍からの回復を述べた。また、今年は北陸新幹線敦賀開業を控えた重要な年であると強調した。
特に光るのは、後瀬山城築城500周年や、JR小浜線全線開業100周年などの節目である。市長は市民生活が徐々に戻ってきていることを喜び、地域社会と地域経済の支援に努める意向を示した。
また、公民館のコミュニティセンター化が進む。市内12地区の公民館が4月からコミュニティセンターに移行し、地域課題解決の拠点となることを明言した。これにより、市民が気軽に利用できる環境を整える方針だ。
新・健康管理センターの整備も進行中であり、今年5月には一部供用を開始する。市民の健康づくりをサポートするためである。市長は、特に子育て支援の強化を訴え、子ども医療費助成制度の対象年齢拡大や、第2子の保育料無償化に言及した。
コロナ禍での様々な支援策も進めていることを説明し、具体的な支援策を列挙した。例えば、妊娠後や出産後の交付金の実施などが挙げられる。市長はこれにより安心して子育てができる環境を目指すと述べた。
さらに、新型コロナウイルス感染症への対応についても触れた。市は依然として感染防止対策を続け、公衆衛生を重視している。特に新・健康管理センターでは、相談体制の充実や地域支援を強調している。
北陸新幹線敦賀開業に向けた取組についても言及した。市長は、事業の進捗状況や、地域経済の活性化に向けた施策を進めていく旨を述べ、皆の理解と協力を求めた。