令和3年3月23日、小浜市議会は第1回定例会を開催した。
議会では、令和3年度の小浜市一般会計予算を含むさまざまな議案が審議された。市長の松崎晃治氏は、歳入歳出それぞれ160億3,300万円を見込む一般会計予算について述べ、歳出総額は272億5,696万3,000円に達し、前年度比1.9%増となっていると報告した。
議案第14号から第22号までの予算案については、予算決算常任委員会で審査され、すべてが全委員賛成のもと可決される運びとなった。特に、議案第17号の介護保険事業特別会計予算では賛否が分かれた。反対討論を行った坂上和代議員は、65歳以上の第1号被保険者保険料値上げに反対の姿勢を示し、健康福祉政策への懸念を表明した。
また、新型コロナウイルスワクチン接種に関する議案第40号では、接種体制の強化が求められる中、予算の補正が議論された。議会の質疑応答では、副反応への対応について市が設置した健康被害調査委員会の役割が示された。特に接種後の副反応への注意喚起が必要との意見が多く上がった。
女性の姓選択に関する陳情も議題に上り、選択的夫婦別姓制度の導入について賛否の意見が対立した。支持派の能登恵子議員は、法律の改正を求める必要性を強調し、男性の姓強制問題に取り組む必要性を提出した。一方、反対派の議員は、夫婦同姓を保つことで家族の一体感が保たれるとして意見が分かれた。
この議会ではさらに、教育関連の特例や障がい者医療費の助成制度なども議論されるなど、多岐にわたる議案の審議が行われた。小浜市の今後に向けた考慮すべき重要な議題が多く、議員たちの活発な質疑応答が展開された。