令和3年6月17日に開催された小浜市議会では、新型コロナウイルス対策やデジタル推進に関する取り組みが中心テーマとして議論された。新型コロナウイルス感染症は市民生活や経済に多大な影響を与えたことから、今後も持続的な対策を求める意見が強調された。
議会では、16番の風呂繁昭議員が新型コロナ対策に関する一般質問を行った。風呂議員は、「新型コロナウイルス感染症の影響で多くの市民が生活に困窮している」との認識を示し、具体的な取組を求めた。これに対し、企画部次長の山口久範氏は、令和2年度からの対策として、経済支援のための持続金給付金やプレミアム商品券の発行等を挙げた。
次に、風呂議員は施設ごとのデジタル推進についても言及し、「小浜市のデジタル推進課が設置され、デジタルトランスフォーメーションを進めている」として、今後の目指す姿や具体的な取り組みを尋ねた。企画部次長の松見一彦氏は、「基盤整備や新しい市民サービスの提供を進める」と答え、デジタル活用による市民生活の質向上を強調した。
また、生活安全課の畑田康広氏は、雨水管理や浸水リスクについても分析し、内水ハザードマップの作成と公表を進めることを述べた。これに対し、住民への効果的な情報伝達の重要性を指摘する意見が上がり、浸水害の予防に向けた新たな訴求が求められた。
その後の質問では、教育部の取り組みが紹介され、小・中・高の共通カリキュラムの重要性が再確認された。教育長の窪田光宏氏は、「中学校では探究的な学習を進め、高校との連携を深化させる」との方針を表明した。
このような議論を通じて、議会は全体として、市の未来にかかる重要課題の解決に向けた具体的な行動を促す方向で意見を交わした。議員一同は、持続可能な経済成長や地域SOC(社会インフラ)整備を進め、活力あるまちづくりを実現していくことの重要性を理解し合った。今後も、市民が安心して暮らせる環境づくりに総力を挙げて取り組む必要があるとの認識が強調されている。