令和元年第5回小浜市議会定例会が11月29日に開催された。
議会では、会期の決定や各種補正予算が議題に上がった。全ての議案が原案通り可決され、議長の今井伸治氏は「市民サービスの向上を図るための補正予算である」と強調した。特に重要視されているのは、令和元年度小浜市一般会計補正予算で、追加予算など918万9,000円が計上され、総額は155億6,127万7,000円となる。
また、民生部長の岡正人氏が報告した専決処分に関しては、令和元年8月6日に中名田児童館内で発生した事故による損害賠償についてである。賠償額は11万7,491円で、事故原因の明確化や再発防止策を講じる必要性が求められている。
給与に関する議案も多く、議案第79号では一般職の職員給与改正を、人事院勧告に基づいて実施することを決定した。この改正により、労働環境のさらなる向上を目指す。この他、特別職の職員給与に関する条例改正も承認された。
さらに、市会案第5号では小浜市議会議員の報酬および費用弁償に関する条例の改正が行われ、12月から新しい支給基準が適用される。議員報酬が引き上げられることが注目されている。
最後に、市役所設置の「小浜市鯖街道ミュージアム」の開設も決定し、市の文化振興を図ることで市民の意識向上を目指す意向を示した。市長の松崎晃治氏は「地域文化の発信と観光促進に繋がる」と述べており、今後の取組みに期待が寄せられる。
こうした議案の可決を受けて、議会は今後の市政においてさらなる透明性と市民サービスの拡充を求める意見が多く寄せられている。次回の議会では、新たな取り組みや課題解決に向けた議論が行われることが期待される。