令和元年12月12日、小浜市議会において一般質問が行われた。議員からは、人口減少や高齢化といった課題に対し、中長期的な行政運営や安心・安全なまちづくりの必要性が強調され、特に小中学校の統合再編について詳しい質疑がなされた。
特に16番藤田善平議員は、中長期的な行政運営について、人口減少に対応する職員定数や組織の見直しについて質問した。企画部次長の清水淳彦氏は、「2045年には本市の人口が約2万人に減少するとの見通しがある」と述べ、今後の定員管理と職員数の適正化に言及した。さらに、国立社会保障・人口問題研究所の推計データに触れ、今後も人口減少が続く見込みであることを示唆。
次に、安心・安全なまちづくりに関して、風呂繁昭議員は無人化した簡易宿所周辺の安全確保について質問。産業部次長の田中正俊氏は、見守り隊によるサポートが行われており、周辺の速度制限についても言及した。また、観光局が展開する簡易宿所の防犯対策について、現状の問題点とその改善策についても議論が交わされた。
小中学校の統合再編について、藤田議員は新たに開校した小浜美郷小学校の現状や、教育環境の整備状況を問う場面があった。教育部次長の谷義幸氏は、「開校後、児童がスムーズに新環境に適応している」とし、各種活動の評価も明らかにした。しかし、統合後の教職員数が減少していることも影響しており、今後の定員管理についても検討が必要と述べた。
さらに、議会では、財政面についても言及され、藤田議員の指摘により、「厳しい財政運営が続く中、今後の中長期財政計画についての見解」が求められる。企画部長の松見一彦氏は、歳入面での試算や今後の財政負担について説明した。
また、教育に関連する福祉サービスの状況についても質問が相次ぎ、より良い教育環境の提供とともに、教職員の業務負担軽減についての取り組みが進められる必要性が強調された。