令和4年9月8日、小浜市議会において一般質問が行われた。
議会は、財務諸表や老朽化した公共施設、地方創生交付金、普通交付税など、多岐にわたる重要な課題に対処しようとしている。特に、風呂繁昭氏が行った小浜市の財務諸表に関する質問では、「持続可能なまちを形成するための安定した財政基盤が必要」と述べられた。市長の松崎晃治氏は、財政健全化に向けた努力を強調した。
続いて、老朽化する公共施設についての質問も重要なテーマであった。風呂繁昭氏は「186の公共施設の半数以上が30年を超えており、老朽化対策が急務」と訴え、市の管理体制について具体的な検討が求められた。営繕管財課長の中山治和氏は、今後の計画について「長期的視野に立った財政の負担軽減を図る」と述べた。
また、文化財の利活用についても質問が寄せられた。具体的には、酒井家文庫に関する保存状況や活用策、さらにはデジタルアーカイブの進捗状況が協議された。市長は、「今後も文化財の保護と活用に努めていく」との意向を示した。
新型コロナウイルスの影響に関しては、観光事業者への支援策が中心議題となり、商工観光課長の日比野伸彦氏は「バスツアーの促進事業を通じて観光客の誘致をしている」と報告した。地域経済の再建に向けた具体策が求められる中、利子補給や支援金制度など、全力を挙げた支援が行われることが期待されている。
小浜市議会は、これらの課題に対して地域住民の意見を反映させながら、経済の持続可能な発展を目指し、引き続き努力を重ねていく方針を確認した。