小浜市議会は、令和5年3月定例会の第1回会議を令和5年2月21日に開議した。この会議では、令和4年度および令和5年度の予算案として計33の議案が審議された。
特に、令和5年度一般会計予算の規模は160億9,300万円で、前年度比2.5%の減少となった。一般会計、特別会計、企業会計を含む予算総額は273億3,652万8,000円であり、0.1%のわずかな増加を示した。その中でも、特別会計は76億7,833万3,000円、企業会計は35億6,519万5,000円となっている。
さらに、予算決算常任委員長の竹本雅之氏は、通常の事業実績見込みに基づく補正予算案が提案されたことを強調した。そして、各議案の可決に向けて全員が賛同した結果、議案第1号から議案第8号まで一括で可決され、続けて予算関係議案の説明が行われた。
特に注目すべきは、私立保育園への支援や、電気代高騰の影響に対する施策が盛り込まれたことだ。私立保育園保育委託事業は、コロナ禍による保育園の利用者減少を補うため、補正予算の中で対策が求められる状況にある。前野浩良民生部長も、支援を強化する必要性を訴えた。
また、新駅の基本計画策定や公共交通対策の進展も議論された。審査過程で、竹本委員長は新駅の位置未定に伴う事業計画の見直しについて、位置公表前に利害関係者への説明を行うことの重要性を強調した。
この会議では、その他にも詳細な各議案の審議が行われ、最終的に質疑は行われなかったが討論を経て採決が行われるなど、議員の参加意欲が感じられた。市長の松崎晃治氏は、しっかりとした書面をもってこの議会の動向をサポートし、施策の実施に向けた不安の払拭に努めている。