令和元年9月28日、小浜市議会の第4回定例会が開会を迎えた。
議会の冒頭、会期の決定が承認され、38日間の会期が設定された。議長の今井伸治氏が議事を進行し、市長の松崎晃治氏は所信表明を行った。松崎市長は、「新たな時代において、市の総合的な発展を推進するための五つの主要施策を進めている」と述べた。
主要施策の一つである「北陸新幹線敦賀開業アクションプラン」では、敦賀から新大阪までの所要路線の整備が進んでいることが強調された。特に、建設資金の確保と全線開業については、2030年度中に達成する目標が掲げられ、具体的な取り組み事例が紹介された。市長は、「市民と議会の皆様と共に、要望活動に努めてまいりたい」と呼びかけた。
続いて、食のまちづくりに関する施策が発表された。市の持つ豊富な食材を活用し、地域経済の持続的な発展を図るため、「鯖街道の復活」や「スマート農業」の推進を強化する方針が示された。さらに、鯖街道については、地域資源のBRAND化を進め、観光客を誘致する重要戦略と位置付けられている。「御食国若狭おばま北陸新幹線敦賀開業アクションプラン」は、観光の振興を目指す一環として期待される。
さらに、「教育福祉の充実」についても触れられた。松崎市長は、無償化政策を取り入れた幼児教育や福祉の支援を強調し、地域経済を活性化させるためには子供たちの教育が重要であると述べた。また、年間を通じた地域のイベントや行事を通じて地元の文化と食の魅力を発信していく重要性も語られた。
その他、財政健全化に関連する報告が行われ、実質赤字比率や将来負担比率など、全ての指標が国の基準を下回る健全な状況であることが確認された。
この後、段階的に予算案や各議案について審議が進められる予定である。議会では、各議員がクラウドファンディングや地域活性化策について活発な議論を交わし、市政への関与を深めていくことが期待されている。議会全体の公約スローガンには「地方創生と、活力ある小浜の創造」が掲げられており、今後の施策への期待が寄せられている。