令和5年6月21日、四国中央市議会において、一般質問が行われた。具体的な論点は、向山古墳の保護と活用、遠隔手話通訳の導入、観光振興に関する取り組みなどである。
杉浦良子議員は、向山古墳の重要性を強調し、その保護に関して媒体の活用を提案した。教育管理部の合田秀人部長は、向山古墳が国指定史跡であり、四国最大級の横穴式石室を有することを説明した。市民が古墳を知る機会を増やすために、見学ツアーやイベントの定期開催を検討しているとも述べた。
また、遠隔手話通訳についても杉浦議員が言及し、生活福祉課の石川恵美子課長がその導入経緯を説明した。この取り組みは、聴覚障がい者の支援に寄与し、コロナ禍において特に重要だったとされる。今後は、タブレットのさらなる活用法として、窓口業務での音声文字変換アプリの導入を計画している。
観光振興においては、杉浦議員が観光資源の魅力向上を提案し、経済部の大西信也部長は地域連携の重要さを指摘した。特に、新居浜市や西条市との協力によるモデルコースの設定が効果的であるとし、外国語の対応も強化する意向を示した。特にアフターコロナに向けて、外国人観光客の受け入れ準備が必要だとの考えが強調された。
財政面においては、猪川護議員が少子化対策や地元企業への支援策について質問を行った。教育長である東誠氏は、地域愛を育むための教育プログラムを進めていることを述べた。特に、地元企業との連携強化や、地元就職を促す取り組みが重要視されている。