令和4年3月9日、四国中央市議会は定例会を開催し、様々な議題が取り扱われた。
この会議では、運転免許返納制度が中心テーマとして挙げられた。市長の篠原実氏は、高齢者による交通事故の増加を受け、運転免許自主返納の重要性を強調した。なお、市のデマンドタクシー制度は、免許を返納した高齢者の移動手段として支援が進められている。具体的には、返納者に対して特別なチケットを配付し、交通手段を維持する手助けを行っている。
次に、新型コロナウイルス感染症対策についても言及された。市民に対して予防策として、マスク着用や手洗い、ソーシャルディスタンスの維持が再度確認された。市の保健センターでは、感染症に関する相談を受け付けており、県の保健所との連携も強調された。
また、地域防災計画の見直しの進捗状況が報告された。市は、最新の災害対策基本法などに基づき、市民の安全を守るために地域防災計画を改訂中であり、3月17日に防災会議を開催予定である。これにより、新型コロナウイルスの影響を考慮した防災体制が整えられる見込みである。
地域福祉についても触れられ、特に認知症施策の強化が求められた。地域の高齢者に対する健康づくり支援策が重要視されており、予防に関する啓発が進められていることが報告された。認知症サポーターの養成や地域のネットワーク構築が進んでいる。
さらに、買物難民対策についても議論された。高齢者が日常生活で直面する買物の困難さに関連して、地域の店舗が減少している現状において、リヤカーや移動販売の導入が提案されているとのこと。
最後に、四国中央市の文化的活動についても言及され、地域の偉人である尾藤二洲の顕彰活動が教育現場で広がりつつあり、子供たちへの啓発活動が充実していることが強調された。今後も地域の文化を育てる取り組みを継続し、四国中央市のさらなる発展が期待される。