令和3年6月15日、四国中央市議会定例会が開催され、新型コロナワクチン接種を含む重要な議題が取り上げられた。
議会では、山川和孝議員がワクチン接種について質問をし、特に高齢者に対する接種状況を報告した。市長の篠原実氏は、接種券の送付を4月5日から開始し、個別接種が5月18日から実施されたことを述べた。さらに、予約の状況について「電話が繋がらない状態が続いている」と明言し、予約率が約78%に達していると報告した。
続いて、坂上秀樹副市長が今後の接種予定について解説し、集団接種は6月20日から毎週日曜日に実施すると発表した。充実した接種体制を整えるため、消防防災センター及び金生公民館などで会場を設けることが計画されている。市長は、「ワクチンの接種は県や国との連携が重要」と強調し、地域が一丸となって取り組む姿勢を示した。
一方、国道の渋滞解消に関する質問もあり、河川に寄せられた渋滞の問題を受けて坂上副市長は、「部分的改良では新たな渋滞を招く」と説明した。四国中央市では、国道11号の4車線化を最優先項目とし、バイパス全線開通へ向けて努力すると強調された。
また、太陽光発電設備の強風対策についても言及がされた。山川議員は、強風による被害が多発している現状を訴えると、篠原市長は、経済産業省との連携には限界があるとし、対策の必要性を語った。具体的な法整備や設置基準について議論し、今後も持続的な議論を進める方針が示された。
新型コロナワクチン接種が進む中、今後の感染状況を見極めつつ、地域への影響を考慮した取り組みが求められ、各議員がその意義を再確認する場となった。