令和4年6月15日に開催された四国中央市議会定例会では、教育・人材育成に関する重要なテーマが取り上げられた。
特に、新宮小中一貫校におけるグローバル人材育成やデジタル人材育成が重要な議題となった。猪川護議員は、デジタル人材が不足している現状を指摘し、愛媛県内でも人材育成への連携が求められていると述べた。篠原実市長は、ICT教育の進展について語り、地元教育機関と連携し、デジタル人材の育成に努めていることを強調した。
さらに、地元愛を醸成するための教育の重要性も議論された。教育指導部長は、地域に根ざした教育活動を通じて、地域の魅力を学ぶ取り組みや、ふるさとを誇りに思える児童生徒の育成に努めていると述べた。
少子化に対する危機感も議員の発言から強く感じられた。特に、近年の環境が厳しい中、出生率が低下していることや転出超過が進む中での対策が必要だとの主張もあった。吉川剛議員は、地域としての取り組みが喫緊の課題であると述べた。
さらに、ため池の防災・減災に関する取り組みや、老朽化が進むため池の管理状況についても意見が交わされた。市長は、県との連携により、安全対策を進めており、防災重点農業用ため池の整備を行っている旨を報告した。
教育現場におけるICT活用についての提案もなされ、保育士や児童支援員に対する処遇改善の取り組みが求められた。一方で、今後の医療や福祉分野における対応策についても、議論が行われ、地域医療における課題と解決策を模索する声が挙がった。
全体として、教育現場の人材育成や少子化対策、地域の防災・医療体制育成に対して、市の取り組みがますます重要視される状況であった。市の次のステップとして、これらの課題に真摯に向き合い、市民の声を反映させることが市会全体の合意形成につながると期待される。