令和5年9月26日、四国中央市議会は定例会を開会し、議会改革や地域医療対策、さらには防災対策等について中間報告を行った。
特に、議会改革調査特別委員会の報告では、高校生を対象とした模擬議会の実施が紹介された。委員長の谷内開議は、高校生議員22名が本会議場で一般質問を行い、「市議会について知る良い機会となった」と述べた。
次に、地域医療対策特別委員会の山本照男委員長は、中核病院の整備に向けた議論と医療体制の課題を指摘した。新型コロナウイルスの位置づけが5類に移行したことを受け、「自主的な取り組みを尊重していく必要がある」と強調した。
さらに、防災・減災対策調査特別委員会の山川和孝委員長は、「地域の防災意識の低下が問題である」と意見し、地域の防災士の数が非常に少ない現状を振り返った。
一方で、議案の審議も進められ、議案第53号の四国中央市印鑑条例の改正については、「安全性が確保されている」と市側が応じた。しかし、議員の中には「トラブルの懸念がある」との意見も見られ、賛成多数で可決された。
加えて、5年陳情第4号として提出されたインボイス制度の実施延期を求める陳情については、「市民の暮らしを守るために否決するべき」との意見が多くなり、不採択となった。一方、四国中央市農業振興条例の制定は、農業政策の転換期において重要な一歩として歓迎された。
本日の会議では、特に市民との対話を重視した議会の開かれた姿勢が感じられ、市各委員会からの積極的な報告がなされた。議長の三宅繁博は、「今後も市民の声を反映した議会運営に努める」と締めくくった。