令和4年第2回四国中央市議会定例会が開催され、議員らは様々なテーマについて質問を行った。
議題の一つとして新型コロナウイルス感染症に関する最新の状況が挙げられ、山川和孝議員は、本市における感染者数について疑問を投げかけた。これに対して、高橋哲也市民部長は、累計で1,731名の感染者が確認されており、特にオミクロン株の急速な広がりが影響を及ぼしていると説明した。また、ワクチン接種状況については、3回目の接種率が59.5%で、特に65歳以上の高齢者は87.3%と比較的高い接種率を記録していると述べた。
次に、リフトつきマイクロバス貸出しの要望についても議論がなされた。猪川護議員は、障がい者福祉団体の切実な声を受け、マイクロバスの貸出業務を早急に復活すべきであると強調。河村正志生活福祉課長は、新型コロナウイルスの影響で昨年4月に貸出が停止されている現状や、その影響を懸念し意向を示した。
一方で、小型太陽光発電設備に関連する問題も取り上げられた。特に最近の強風によって発生したパネル飛散事故について、杉浦良子議員が危険性を指摘し、安全管理体制の強化が必要であると意見した。高橋哲也市民部長は、国が事故報告制度を今年度から導入したことを明らかにし、さらなる安全確保に向けた進捗を解説した。
また、議員からは地域の特産品や産業振興に関する質問も数多く寄せられた。四国中央市の特産品の一つである「里芋伊予美人」の生産量について、岸明法農業振興課長は、愛あるブランド認定を受けたこの品が地域振興に寄与していることを評価しつつ、今後の展望に期待を寄せた。
会議は予定の時間を大きく超過し、議員間での活発な意見交換が行われた。様々な議題についての進展が期待される中、今後の具体的な施策や改善点についても再度確認していく必要がある。今回の定例会での議論は、今後の市議会運営や施策の推進における重要な基盤となるだろう。