令和元年第3回四国中央市議会定例会が、9月20日に開催された。
主な議題として、印鑑条例や職員給与関連、税条例などの改正が審議され、新たな条例案が提出された。
議案第56号では、四国中央市印鑑条例の一部改正が提案され、旧姓併記の可能性と男女別表記の削除が焦点となった。これについて、審査を行った石川 剛総務市民委員長は、「女性が旧姓を社会で活用できる点と、性的少数者への配慮が背景にある」と述べ、全員一致で可決されたと報告した。
また、議案第57号の職員給与に関する条例の一部改正についても議論があり、地方公務員法の欠格条項が削除されたことが説明された。委員はその意義を評価し、法改正を通じた人権の尊重が必要であるとの意見が寄せられた。
議案第68号、令和元年度一般会計補正予算(第3号)も重要な議題であり、今年度のふるさと納税の見込み額が約6,000万円で、返礼品の人気はトイレットペーパー、霧の森大福、ボックスティッシュと報告された。
議会では、マイナンバーカードのプレミアム制度に関する質問もあり、坂上 秀樹副市長が制度の詳細を説明。市民の関心が高いとされる施策に対し、議員からは慎重ながらも理解を示す意見が出る。
さらに、三島小学校の東校舎改修工事契約が議題に上がると、全員異議なく可決。入札に関し、一部議員からは地元業者への受注機会拡大を望む声も上がった。
議案の採決結果は、いずれも賛成多数で可決に至り、議長は「市民のための施策を確実に実行していく必要がある」と強調。最終的に、認定第1号及び第2号についても閉会中の継続審査を決定し、全日程が終了した。
市長の篠原 実氏は、議会の結果を受けて速やかな執行を約束し、今後の市政運営への反映を意識した発言を行った。