令和2年第1回四国中央市議会定例会が開かれ、予算案や条例改正案などを含む40件の議題が討議された。議会内では、特に新型コロナウイルスに対する対応や、地域福祉計画についての意見が多く寄せられた。
議会の冒頭において、大西賢治福祉部長兼福祉事務所長は、太陽の家の移転についての報告を行った。移転先候補地として、土居庁舎敷地周辺が挙げられ、同協議会からの意見を踏まえて、複数の公有地が検討されていることが伝えられた。移転計画の進展には、議会との調整が重要であると強調していた。
その後の一般質問では、谷國光議員が新型コロナウイルス対策について言及し、感染拡大の現状に危機感を抱きながら、最前線で対応する姿勢を求めた。大野育雄市民部長は、手洗いやマスク着用が重要であり、イベントの中止などの対策が取られていることを説明した。特に、市民に対する情報提供の強化を約束した。
さらには、職員採用試験の現状についても議論が交わされた。高橋徹総務部長は、人材多様化への適応を図りながら、民間面接官の導入による透明性向上を目指していることを明言した。一方で、受験者からの評価が悪化している現状への改善策も求められた。
さらに、谷議員は市営住宅の空き室対策や防犯上の懸念も取り上げた。民間企業による経営手法導入の可能性が示唆され、より効果的な行政運営を目指す意欲が見受けられた。市側はこうした意見に真摯に受け止め、今後の対応を進める意向を示した。
会議は多岐にわたる議論が交わされ、最終的には上記の40件の議案が各常任委員会に付託されることが決定された。次回の会議は3月18日に予定されており、引き続き議会の進展に注目が集まっている。