令和3年3月定例会が開催された四国中央市議会では、様々な議題が取り上げられた。中でも新型コロナウイルスワクチン接種に関する議論が目立つ結果となった。市長の篠原実氏は、ワクチン接種の相談体制についての説明を行い、コールセンターを開設して接種手続きや質問に対応すると述べた。なお、ワクチン供給が不透明であるため、詳細は今後決定されるとのこと。
続いて、ワクチン接種の時期や対象について、四国中央市民部の坂上秀樹副市長は、高齢者が優先されることを再確認し、個別接種に関しては医療機関と連携を強化する方針を示した。また、出席者からは対象者に対する丁寧な情報提供が求められ、特にも高齢者施設入所者への接種実施が強調された。
不登校の児童生徒対応においては、教育長の東誠氏がGIGAスクール構想を活用した学びの機会の拡充を訴えた。オンライン授業を導入することで、個々の学びに寄与し得る可能性を示し、教育環境のデジタル化を進める意義を強調した。
タウンコメントについても議論され、市民の声を反映させる仕組み作りの重要性が再三にわたり訴えられた。特に、他の地方自治体に比して反応が少ない四国中央市においては、市報やSNSを通じた広報活動の強化が期待されているとのこと。
また、SNSの活用において、市長はユーチューブチャンネルの充実を進め、市民向けの意見募集を実施する考えも示した。市民が意見を発信しやすい環境を整備することで、透明性の向上が図られると信じられている。
さらに、議員の横内博之氏は、四国中央市において、キャリア教育とGIGAスクール構想の連動について意見を出し、企業との連携を強化し、将来の人材育成に繋がる取り組みの重要性が強調された。
これらの議題を通じて、四国中央市は新型コロナウイルス対策に加え、教育や地域づくりに関連するさまざまな施策に注力し、今後の発展を目指していることが伺えた。