令和3年第1回四国中央市議会定例会が開催され、重要案件についての議論が展開された。特に、次期市長選挙や新年度予算が大きな焦点となり、多くの議員からの意見が交わされた。
まず、四国中央市長選挙に関して、三宅繁博議員が篠原実市長に出馬表明を求める場面があった。彼は「市民にとって大事な選挙に向けて、明確な決意を示してほしい」と述べた。これに対し、篠原市長は市政に対する強い信念を示し、選挙に挑む考えを明かした。自身の過去の実績を振り返り、今後の施策についても力強く語った。
次に、今年度の予算編成についても多くの関心が寄せられた。この予算には新型コロナウイルス対策が重要な位置を占めており、篠原市長は「市民の命と生活をまず守ることが最優先」と強調した。特に、感染防止対策や経済支援に関する施策が組み込まれ、コロナ禍において影響を受ける商業者に対する支援強化が求められる。
また、デジタル化の推進に関する議論も行われた。特に、現在進行中のGIGAスクール構想において、教育のICT環境を整備することで、子どもたちにより良い学びを提供する考えが示された。教育委員会からは「オンライン授業を行うためのインフラ整備が進んでいる」との報告があった。しかし、家庭によってインターネット環境が不十分な場合の支援策についても考慮されるべきとの意見も出た。
さらに、自然災害への備えについても質問が飛び交った。災害弱者への防災・減災策として、特に要配慮者に対する支援の重要性が再確認され、各議員からは具体的な施策が問われた。篠原市長は、要配慮者の名簿を活用した避難支援を展開すると述べ、市民全体の安全を守る方針を示した。
最後に、書道パフォーマンス甲子園の今後の展開についても議論がある。特に、昨年のコロナ禍での中止に伴う代替事業の効果が評価され、今後の参加校の増加が期待されている。教育長は「地元の文化振興イベントとして、引き続き充実を図っていきたい」と発言した。
このように充実した議論の一日となったが、今後の市民生活に対する影響は不可避であり、議会における決定が待たれるところである。