令和5年第3回四国中央市議会定例会が9月5日、順調に開会した。
市長の挨拶の中で、篠原 実市長は体調管理の重要性を述べ、議会に提案する重要案件として補正予算や条例改正、人事案件について議員に十分な審議をお願いした。
今回の定例会では、会期が22日間と決定され、議案の上程が行われた。その中には、事故に伴う和解の専決処分や市道上の事故による賠償額の決定、印鑑条例の改正、家庭的保育事業に関連する基準の改正が含まれている。
特に注目すべきは、一般会計補正予算の提案である。篠原市長が明らかにしたところによると、補正予算総額は約2億6200万円に達し、この数字は前年同期に比較して約1.3%の減少を示している。
さらには、補正予算には伊予土居駅前駐輪場の整備や霧の森施設の整備、災害復旧に向けた多くのプロジェクトが含まれる。特に、霧の森高原のグランピング施設は、地元の新たな観光名所として期待が高まっている。8月のオープン以来、多くの来訪者を迎え、視野を広げる新たな拠点となっている。
議会では、昨年度の水道事業や公共下水道事業の剰余金処分、介護保険事業特別会計の補正予算案なども検討された。これらは市民の安全や健康、また生活の向上に寄与する重要な取り組みとして位置づけられている。
質疑応答の場では、議員から焼却施設に関する質問が上がった。これには、荏原環境プラント株式会社との随意契約についての背景が説明された。市民部長の尾崎 智恵子氏は、同社以外の選択肢がなかったこと、また工事費用については国の基準を基にした適正なものであると強調した。
議案は一括して質疑を受け、異議なく全ての提案が承認された。議会は、地域課題解決に向けて重要な一歩を踏み出した。最後に、議長から議事日程に従い、次回の会議についての告知がなされた。