令和5年第2回四国中央市議会定例会が30日に開催された。
市議会では、四国中央市名誉市民条例に関する新しい動きがあった。この条例は、市の発展に貢献した者を名誉市民として顕彰することを目的としている。委員会での質疑において、名誉市民とは何かという疑問が呈され、名誉市民は功労賞よりも高い表彰であると市職員が説明した。また、来年の発足20周年に向けて特別な表彰を行う方針があることも伝えられた。
続いて、令和5年度の一般会計補正予算案も審議された。この補正予算では、デジタル推進事業が盛り込まれており、新たな共創スペースの開設運営支援補助金が設定される。議員からは、「サテライトオフィス等進出支援補助金の目的は何か」との質問があり、民間企業が開設・運営した場合に対する支援とその成果について議論が交わされた。特に、サテライトオフィスの導入によって地域の活性化が期待されている。
また、会議の中では市道の舗装改良に関する請願も紹介され、現状の路面状態について意見が交わされた。現地調査を行った結果、危険性は見受けられないが、さらなる調査が必要との見解も参加者から示された。請願は趣旨採択され、今後のさらなる審査が行われる予定だ。
閉会にあたり、篠原実市長は全議員に感謝の意を表し、議会の活動と市民の協力について述べた。特に、新型コロナウイルスについての注意喚起がなされ、引き続き市民への温かい呼びかけが求められた。「感染者数の推移を注意深く見守る必要があります」と述べ、健康管理の重要性を強調した。今後も市政運営に対する市民の意見を元に、地域の発展に努力していくと締めくくった。
このような内容の下、議会は無事に閉会した。