令和3年4月27日、北秋田市議会の第2回臨時会が開催された。この会議では市長の所信表明や各種予算案に関する重要な議案が提出された。
会議では、まず故松尾秀一議員の追悼が行われ、議長の黒澤芳彦氏が哀悼の意を表明した。松尾議員は地域の発展に大きく貢献された議員であり、多くの議員からその業績が称賛された。さらに、津谷永光市長が所信表明を行い、新型コロナウイルスの影響を受けた地域経済の回復を目指す施策について強調した。
市長は、コロナ収束後の新たな北秋田市を目指し、"前へ"の合言葉のもとに具体的な施策を進めると表明した。特に、地域産業の振興に力を入れ、若年層や子育て世代が定住できる地域を目指すと述べた。加えて、人口減少問題に対しても包括的にアプローチしていくことが求められる。
議案の中で、令和２年度一般会計補正予算（第14号）や市税条例等の改正案も審議された。この中で、特に注目されたのは、北秋田市危険空き家対策や新型コロナウイルスに関する緊急経済支援策についてで、場合によっては追加の補正予算が考慮される可能性もある。
また、教育委員会委員の任命や、監査委員の選任についても承認され、今後の市政運営に向けた人事にも議会が同意を示した。再任された津谷市長は、北秋田市が抱える現状を把握し続け、適切な政策を打ち出す必要があることを強調した。
さらに、交通事業者や飲食店支援事業に関連する補助金の支給要件や、補償方法についても議論が交わされた。議会は、市内の各業種の底上げを図る重要な場となることが必要であるとされている。市長は、課題に対しての道筋を示し、地域住民との対話の重要性を改めて訴えた。
会議の最後には、全ての議案が承認され、北秋田市議会の今後の展望に期待が寄せられた。引き続き、地域住民の声に耳を傾けながら進めていくことが求められている。議会の円滑な運営と市政の発展に向け、議員と市が一丸となることが改めて確認され、会議は終了した。