令和6年3月22日に能代市議会が開かれ、市の主要な行政案件の審議が行われた。
会議の冒頭、安井和則議長は新型コロナウイルス感染症対策の実施を呼びかけた上で、議事日程を確認した。次に、総務企画委員長の針金勝彦氏が議案第27号から第30号までの補正予算について報告した。
各財産区特別会計の補正予算は歳入歳出それぞれ減額され、浅内財産区は127万5000円、常盤財産区は77万7000円、鶴形財産区は49万9000円、檜山財産区は54万3000円の削減が提案された。
これらは全会一致で原案通り可決された。
続いて文教民生委員会の大高翔氏が、令和5年度の国民健康保険特別会計と介護保険特別会計の補正予算について報告。国民健康保険特別会計は6277万4000円の追加、後期高齢者医療特別会計は1361万8000円の減額を含んでいた。いずれも原案通り通過した。
議案第26号から第37号までは産業建設委員会に渡され、下水道事業などの補正予算が審議された。中でも浄化槽整備事業特別会計については、設置基数の減少が影響するとの説明があった。全ての議案が原案通り可決された。
予算委員会での審議では、令和6年度一般会計予算が340億4600万円に達し、過去最大となる理由について、地価対策や大型事業の反映が挙げられた。その結果、予算が原案通り承認された。
また、教育長の任命及び教育委員の選任に関する件が次いで上程され、共に即決で同意された。特に、今村慶一氏と吉岡正雄氏は引き続き任命され、教育長は高橋誠也氏が続投となった。
最後に、議会改革に関する調査報告がなされ、タブレット端末の活用と政治倫理についての検討が進められていることが強調された。このように、能代市の行政運営は様々な施策の進展とともに、市民生活の向上に寄与する姿勢を示しているとの確認で会議が終息を迎えた。