令和6年3月能代市議会定例会が始まった。
議長の安井和則氏は、出席議員が20名であることを確認し、議事日程に従い進行した。
新型コロナウイルス感染症防止策として、本定例会では換気等の異なる対応を行うと述べ、議員の協力を求めた。
日程に従い最初に会議録署名議員の指名があり、17番の落合範良氏と13番の小野立氏が指名された。
ついで、会期の決定に関して、定例会は本日から3月22日までの25日間とする提案が出され、異議なく承認された。
続いて、諸般の報告が行われ、議長の合意を得て進められた。
市長の齊藤滋宣氏は、提出議案の説明を行い、現在の市政や諸般の動向について市民へ報告した。
市長は、防災ハザードマップの改訂について言及した。近年の異常気象により、市では頻繁に水害が発生し、防災策が求められている。特に令和4年の大雨による家屋や農業用施設の被害が顕著であるため、新しいハザードマップの作成が計画されている。市民が利用できる冊子版及びウェブ版を、5月以降全世帯に配布し、適切な避難策や防災対策を周知する方針を示した。
さらに、能登半島地震の被災地支援についても強調した。3月中旬に保健師を金沢市に派遣し被災者の健康管理に従事すると報告した。
また、市の組織・機構の見直しを計画している点が挙げられ、特に防災危機管理室を新設し、その強化を図る考えを述べた。
これは自然災害に対する迅速な対応を可能にするための措置であると理解されている。
他にも、能代北高校跡地の利活用について言及があり、秋田公立美術大学との協議を通じて多様な利用方法が検討されていることを明らかにした。また、東能代中学校跡地の利活用についても地域のニーズに基づいて検討が進められている。
市は、移住者支援や地域活性化に向けた取り組みを強調し、特に移住相談が過去最多の件数に達していることを挙げた。市の窓口は住民にとって重要な情報源とされ、今後もその認知度を高め、利用しやすい環境を整える意向を示した。
一方、子供・子育て支援の拡充についても触れ、妊娠期から出産、育児に至るまでの支援を強化するとともに、特に新しいサービスが提供される旨の計画を示した。これにより、より多くの家庭がサポートを受けることが期待されている。
最後に、市長は新型コロナワクチン接種についても言及し、住民に対し適切な接種を呼びかけた。令和6年度からは定期接種としての実施方針が発表されており、市民への情報発信を強化していく予定である。