令和4年12月13日、北秋田市議会は定例会を開催。市長の津谷永光氏は、地域公共交通計画の策定について言及し、高齢化が進む中、免許を返納した世帯や移動が困難な市民のための交通機関の必要性を強調した。市は、デマンド交通の導入などを進めることで、市民の利便性向上を図る予定である。
また、市内で進行中の不稼働資産についても触れられ、特に廃校舎の利用状況や解体予定について説明された。旧合川町時代から続く未分譲の土地については、分譲価格が見直され、今後は小規模区画を設定するなど、地域のニーズに合わせた販売を検討すると話された。
さらに、少年議会の導入についても話題となった。市内小中学生の意見を反映させるための取組が進められ、地域の若者が市政をテーマに議論する場を設けることは、今後の北秋田市にとって重要な施策となる見込みである。特に、遊佐町での成功事例を参考に、中高生の政治参加を促す方針が示された。
図書事業については、移動図書カーの導入や学校専任司書の配置が検討される。読書推進施策として、図書館利用促進の活動も行い、子供たちに図書館を身近に感じてもらう取組が進められている。市は、今後も市政運営に市民が関心を持ち、自らの生活に影響を与える政策に参加していくことを目指している。