令和5年9月29日、北秋田市議会の定例会が行われ、様々な議案が審議された。
最も関心を集めたのは、「北秋田市営スキー場条例の一部を改正する条例の制定について」である。この改正案では、スキー場の使用料金を3割程度引き上げ、使用料の上限を定めることが提案された。議案に対し、賛否の意見が交わされた。また、全体の運営に影響を及ぼすとして、予算案や各種条例の改正も重要なポイントとして取り上げられた。
賛成意見では、「物価高騰の中でスキー場運営に必要な資金を確保することが重要だ」と述べる議員が多く、自由度のある料金設定を支持する声が上がった。一方、反対意見では、「利用者への負担が大きすぎる」「2年連続の値上げは市民生活を圧迫する」といった指摘があり、特に子ども料金の大幅値上げについて懸念が示された。
実際、議案第76号の審議では、委員から「値上げによって客足が減少する懸念も考慮すべきである」との意見があった。これに対し、教育委員会関係者は「料金設定を適切に行うことで、需要を確保する方針」と強調している。
他の重要な事項として、「令和5年度北秋田市一般会計補正予算(第6号)」なども可決された。この補正予算では、財政調整基金からの繰入れにより市の財政状況が安定化していることが報告され、市長は「市民の生活を支えるため今後とも財政運営に配慮していく」と述べている。
また、環境保護や観光振興に向けた取り組みとして、森林環境譲与税の譲与基準見直しを求める意見書も提出され、自然環境の保全が強調された。これにより、今後の森林利用が持続可能な形で進められることが期待される。
議会運営については、議会運営委員長の虻川敬市議が、「議事の円滑な進行のため、今後も議員の協力を求める」と締めくくった。これを受け、議会は全員一致で多くの議案を可決し、迅速な対応を示すことができた。議長は、今後の議会活動に向けて期待と努力を表明し、本日の会議を閉じた。