令和3年8月27日、北秋田市議会臨時会第3回が開催された。
議会では、令和3年度北秋田市一般会計補正予算(第4号)や専決処分の報告について協議が行われた。本会議は、地方自治法第121条に基づき定足数を満たし、出席議員全員が報告事項を了承した。
第一に、議案第66号として提案された補正予算には、2億5,923万6,000円の追加が含まれている。財務部長の佐藤進氏は、この予算が新型コロナウイルス感染症の影響を受けた地域経済の活性化を目的としていると強調した。具体的には、プレミアム付応援チケットの発行が計画され、世帯あたり最大4セットの購入が可能であるとした。
購入単位として設定される金額は、1セット5,000円で、プレミアム率は50%ともなり、7,500円分が使用可能になる。この施策が、昨年度に引き続き地域経済の刺激を狙ったものであることが明確に述べられた。しかし、1番議員の山田博康氏は、予算規模が第1弾と第2弾に比べて少ないことを指摘した。この点に関し、予算の縮小には財源の制限が影響していると市長の津谷永光氏は説明した。
また、市民の支援の観点から、低所得者層への配慮が不足しているとの意見も出た。議員らは、より広範な市民への恩恵が確実に届くよう、施策の見直しを求める声も上がった。特に、取得の公平性を確保するために、抽せん方式の工夫が必要であるとの意見も出された。
その後、報告第4号から第6号にかけて、複数の専決処分についての報告が行われた。特に、北秋田市外在住の児童に対する保育所の使用についてや、公用車の運転事故に関する損害賠償の件などが取り上げられ、議会はこれらの案件に関しても承認した。
このように、会議は議案の審議から報告の確認に至るまで、活発に行われた。議長の黒澤芳彦氏は、全ての議題が終了したことを報告し、議会は閉会となった。