令和2年9月15日、北秋田市議会は定例会を開催し、一般質問を通じて市の施策や進捗状況について活発な議論が展開された。
議会では、福岡由巳議員から令和元年度一般会計決算について質問があり、過去の経常的経費膨張が実質収支比率に影響を与えている点が指摘された。
福岡議員はまた、新型コロナウイルスに関連する市の取り組みについても質問し、津谷永光市長は、医療機関の受診方法の周知や市民へのエンパワーメントの重要性を強調した。
さらに、北秋田市文化遺産指定に関する質疑も行われ、小笠原寿議員が市指定天然記念物の必要性について意見を述べた。教育長は、地域の文化財価値を高めつつ、適切な指定に向けて検討していく方針を示した。
「きらり・きたあきた」の今後についても議論され、福岡議員は教育資料としての書籍の精度向上を求めた。教育長が平易な資料製作の必要性に言及し、地域教育における役割の重要性を述べた。議論は引き続き、地域の人材育成に向けた施策の強化へと広がった。
また、久留嶋範子議員の公民館活動に関する質問では、コロナ禍での公民館利用の制限とその対策が求められ、地域住民の交流の場としての機能を維持する必要性が強調された。
市長の津谷永光氏は、若者定住支援の重要性を認識し、今後の施策に対する具体的な展望も示した。特に、移住者への支援制度と新卒者の定住促進についての制度構築に意欲を見せた。