令和4年3月定例会が開催された北秋田市議会では、
市民の安全・安心を守る施策があらためて強調される場面が見られた。特に新型コロナウイルス感染症や、近年の豪雪対策については、多くの議員が関心を示した。
新型コロナウイルス感染症に関する一般質問において、
無会派の福岡由巳議員は、感染拡大に対する市の対応やワクチン接種状況、事業者への支援策について尋ねた。市長の津谷永光氏は、感染者数が急増する中、
防災ラジオやホームページを通じて市民を守るための情報発信を強化していることを強調した。また、特に宿泊業や飲食業への支援を求める声に応え、
新型コロナウイルス感染症による緊急支援策の検討を進める意義を指摘した。
次に、豪雪対策についても議論が行われた。
福岡議員は、豪雪による除排雪の教訓や、特に高齢者世帯への支援策の充実が求められることを強調した。市長は、除排雪対策の進捗状況や、
福祉の雪事業に関する細かな施策について説明し、今後の方針についても示唆した。地元自治体との連携やボランティアの活動を通じて、
地域に根ざしたサポート体制を構築する重要性を述べた。
さらに、北秋田市が掲げる「非核・平和都市宣言のまち」に関しても、議員から積極的取組の要請があり、
市長は、当市の平和の理念を守る施策が市民の理解を得るために重要であると答えた。加えて、郷土愛を育む方言の活用についても議論され、
特に観光面での地域らしさを大切にする考えが示された。教育長は地域の方言を日常生活の中で次世代に伝える取り組みに言及し、
「きらり・きたあきた」など郷土資料の活用が期待されることを述べた。
このように、北秋田市議会における質疑応答を通じて、地域の課題を解決するための新たな施策が検討されている事実が浮き彫りになった。
市民の安全・安心を守るとともに、地域の魅力を再発見し、継承するための取り組みに今後も注目が集まることになる。