令和元年6月、北秋田市議会での一般質問では、運転免許返納者と高齢者対策、補聴器購入の支援、また、市内循環バスの運行について議論が交わされました。特に、高齢者の運転事故防止や移動手段の確保が重点的に取り上げられた。
議員の久留嶋 範子氏は、自主返納者への支援策が不足しているのではないかと指摘しました。鹿沼市のように、返納した高齢者にバス無料乗車券を発行する制度の導入を提案し、北秋田市でも同様の施策を検討すべきだと強調しました。市長の津谷 永光氏は、現在は地域包括支援センターを通じた生活支援や移動のサポートを行っていると説明しつつ、他市の成功例から学び、より良い制度を考えていく意向を示しました。
また、市内循環バスの本格運行についても議論されました。これまでの実証運行での結果を基に、利用者ニーズに合ったルート設定や、既存の交通機関との整合性を持った運行計画について、市民の意見を受け入れながら慎重に進めると述べました。
加齢性難聴者の補聴器購入支援に関しても触れられ、この制度が必要だとの声が上がりました。多くの高齢者が補聴器を所有しない現状を考慮し、支援制度の導入を求める意見があり、市では今後、この件について検討を進めていくと明言しました。
最後に、ごみの減量・資源化の施策についても言及され、クリーンリサイクルセンター見学を通じた啓発活動の状況が説明されました。市民の意識を高める様々な取り組みを通じて、今後さらに具体的な改善策を検討していく意向が示されました。
このように、議会では高齢者支援や環境問題に対する真摯な取り組みが話し合われ、地域の安全や高齢者の生活支援、環境改善に向けた施策が求められています。市は、他市の成功例をもとに自らの制度の充実を図っていく必要があると感じました。