令和2年7月10日、北秋田市議会第3回臨時会が開会された。この臨時会では、北秋田市の様々な条例改正や2020年度の補正予算に関する議案が審議された。
まず、議案第81号「北秋田市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について」では、新型コロナウイルスの影響で収入が減少した被保険者に対する保険税減免が提案された。財務部長の佐藤進氏は「令和2年2月1日以降に納期限設定されたものに適用する」と強調した。これは新型コロナウイルスによる影響への配慮として、多くの議員から支持を受け原案通り承認された。
次に議案第82号として「介護保険条例の一部を改正する条例」が上程された。健康福祉部長の石崎賢一氏は「収入が減少した被保険者に対する保険料減免を提案する」と説明し、新たに申請を後押しする内容を盛り込んだ。この制度により、減免対象となる世帯の負担軽減を図るものであり、議会においても順調に承認を得た。
また、議案第84号では「令和2年度北秋田市一般会計補正予算（第5号）」が提案され、補正後の予算額が279億2718万6000円になることが示された。ここには新型コロナウイルスに対する経済対策が盛り込まれ、議員からは「必要な支援を早急に行うべき」といった声が上がった。
さらに、補正予算の一部として観光業の振興策や農業支援策が計画され、農林部長の金澤聡志氏は「比内地鶏に関する消費拡大施策も行う」とし、地域経済の持続可能性を視野に入れた取り組みを発表した。これらの施策は、現状エコノミーの厳しさがある中で、クリエイティブな解決策を提案するものであった。
その他、議案第85号では工事の委託に関する協定の変更が承認され、建設部長の浅村武則氏は「変更後の額は2億742万461円になる」と説明、この過程で生じた様々な調整について説明がなされた。
この臨時会を通じて、北秋田市の行政が市民の生活支援に注力していることが示された。様々な議案が原案通り可決され、今後の施策の実施が期待される。