令和3年6月21日、北秋田市議会定例会が開かれ、SNS等での意見交換や、コロナ禍の影響など様々な議題が提起された。中でも特に注目されたのは、伊勢堂岱遺跡の世界遺産登録に向けた環境整備や、新型コロナウイルス感染症対策であった。
議員は、新型コロナウイルスの影響で地域経済が厳しい状況にあることを強調した。特に、ワクチン接種の進捗状況に触れ、「ワクチン接種のスピードが希望の光になる」と述べた。市民と医療関係者への感謝も忘れなかった。一方で、感染症対策関連の財源確保や、今後の経済対策についても慎重な検討が必要であることが示唆された。
さらに、伊勢堂岱遺跡を含む北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録に向けた取り組みについても議論された。議員は「世界遺産登録が実現すれば観光客の増加が期待できる」とし、観光資源の活用に向けた環境整備の重要性を訴えた。特に、鉄道の玄関口である鷹ノ巣駅周辺の環境整備は急務であり、地域経済の活性化にもつながると認識している。
また、公共交通利便増進実施計画についても、地域間の交通格差が問題視された。中心市街地では、低運賃制の導入が行われる一方で、地域の住民への交通サービスが不十分になりかねないという懸念も示された。
このほか、財産区管理会の運営状況も問われ、市の担当者は「改善に努める」と回答した。特に、適切な法的知識を持ったメンバーの参加や、認識の共有が求められるとした。
議長の総括では、地域経済と公共交通の改善に向けた取り組みの重要性が強調され、今後の議論が続くことが期待される。