令和3年11月25日、北秋田市議会第4回臨時会が開催され、議案が承認された。
今回は主に、故大森光信議員の逝去に関する追悼が行われた。議長の黒澤芳彦氏は、故議員の貢献を称え、黙祷及び弔詞を贈呈した。弔辞を述べたのは、佐藤光子議員で、故議員との思い出や、議会活動における姿勢を振り返った。さらに、市長の津谷永光氏も、故議員が地域のために努めた功績を称賛した。
続いて、日程第3の議案第78号、北秋田市一般職の職員の給与に関する条例改正案が審議された。総務部長の河田浩文氏は、この改正が人事院や県人事委員会の勧告を反映したものであると説明した。具体的には、一般職及び特別職の職員の期末手当を年0.1月引き下げる内容であり、一般職の職員においては380万円の減額が見込まれる。質疑の際、議員からは減額の影響についても問われたが、特に異論は出なかった。
さらに、日程第4の議案第79号、令和3年度北秋田市一般会計補正予算が議題に上がった。財務部長の佐藤進氏は、この補正予算で歳入歳出にそれぞれ4,308万8,000円を追加すると説明した。特に注目されたのは、低所得世帯への暖房費助成事業で、約4,200世帯に対して6,000円が支給される。
また、この助成に関する詳細な質疑も行われた。健全な財源としては、県や国からの交付金の獲得が期待される一方、支給金額に対する適正さが議論され、さらなる支援の必要性が指摘された。市長は、今後も国と連携し、状況を見極める意向を示した。
最終的に、議案第78号及び第79号はそれぞれ可決され、臨時会も終了した。議員たちは故大森議員の意思を受け継ぎ、新たな市政運営に取り組む姿勢を強調していた。全体を通じて、市民への配慮が際立った会議であった。