令和4年12月8日、北秋田市議会の定例会が開催された。
会議中にはいくつかの重要な議案が上程され、市長の津谷永光氏は行政報告を通じて、消費税申告義務に関する事案について謝罪した。市立診療所が長年にわたり消費税の申告および納税の義務を怠っていたことが明らかになり、過去に遡って正確な税額を計算し、未納分を全て納付したと述べた。
津谷市長は「消費税申告について認識不足が原因であり、今後は再発防止に努める」と強調した。これに伴い、会議では専決処分に関連する承認議案が提案され、承認第6号から第9号まで、各診療所に対する補正予算が承認されることとなった。
また、議案第81号から第84号では公職選挙法施行令に必要な条例整備や市職員の給与改定に関する意見も述べられた。特に、職員の定年引き上げに関する条例改正案については、その内容が市民生活に影響を与える重要なものである。
さらに、議員からは医療、介護、福祉現場の労働環境についての陳情が討議され、労働者の賃上げの必要性が強調された。これに対し、津谷市長は「市民サービスを向上させるために、今後も人員補充や待遇改善に取り組む考えを示した。
各議案の審議の結果、すべての議案が常任委員会に付託され、さらなる検討が行われることとなった。議会は今後も市民にとって有意義な施策を進めていく姿勢を確認したものの、提案された各議案に対しては厳しい目が向けられている。