令和6年2月6日、北秋田市議会第1回臨時会が開催された。
会議では、市長の津谷永光氏が不適正な交付金事務処理に関する訂正報告を行い、過去に発生した申請漏れが1,600万円を超える問題について深く謝罪した。市長は、「引き続き再発防止に努める」と強調した。
次いで、議会運営委員長の虻川敬氏が、議案の数量について報告した。承認案1件、条例案1件、補正予算案2件、報告1件が提案され、会期は本日1日限りと式が決定された。
特に重要な議案として、専決処分の承認を求めることについての議論が行われた。財務部長の西根弘樹氏は令和5年度一般会計補正予算(第9号)の詳細を説明し、1億2,758万9,000円の予算追加について言及した。この補正予算は、住民税均等割のみ課税の世帯への10万円の給付や、子育て世帯への5万円の加算を含むもので、人々の経済的支援を目指している。
質疑の中で、三浦倫美議員は、今回の事業が住民の生活をどう支えるのかを問いただした。市が市民の実態をどのように把握し、事業を進めているのかについて市長は、健康福祉部長の三沢聡氏に答弁を促した。
三沢氏は、均等割のみ課税世帯への追加給付について喜んでいるとし、今後の市民の反響を確認すると述べた。
また、北秋田市手数料条例の改正案も議題に上がった。市民生活部長の佐藤栄作氏は、戸籍関係手数料を国に合わせて見直すと説明し、手数料変更の必要性を訴えた。
次の令和5年度一般会計補正予算(第10号)に関して、西根財務部長は阿仁診療所特別会計に340万8,000円を追加すると報告した。
議案は全て原案通り可決され、専決報告も確認された後、臨時会は閉会した。議長は議事の終了を告げ、出席したすべての議員に感謝の意を表した。