令和3年9月9日、北秋田市議会9月定例会が開催され、さまざまな議題が取り上げられた。
冒頭、故松橋隆議員の追悼の儀が執り行われ、議長の黒澤芳彦氏は黙祷を呼びかけた。続けて弔詞が贈呈され、議会は松橋氏の貢献を振り返った。
この日の議題には、「北秋田市過疎地域持続的発展計画」が含まれており、河田浩文総務部長が提案理由を説明した。「この計画は、過疎地域の持続的発展を支援する特別措置法に基づくもので、達成状況の評価と見直しを行う」と強調した。
続いて、補正予算に関する議案がいくつか通された。まず、一般会計の補正予算第5号が佐藤進財務部長から提示された。歳入・歳出ともに8億455万5,000円の追加があり、総額は約243億円に達する。特にふるさと納税の信用が増していることを述べ、返礼品の充実が図られることが期待される。
さらに、国民健康保険の特別会計や、病院事業会計における補正予算についても審議された。特に病院事業は、指定管理へ移行に伴い、経営の透明性が求められるとの指摘があった。石崎賢一健康福祉部長は、経営運営体制の強化を図りつつ、患者サービス向上に努める方針を示した。
また、北秋田市下水道事業会計に関しても審議が行われ、浅村武則建設部長が委託料の補正を明かした。この中で、コスト削減と効率化を目指しており、地域における水管理の重要性も訴えた。
今後、これらの議案に関しては決算特別委員会での詳細な審議が進められ、議会の承認を経て実行に移される予定である。議長は、新型コロナウイルス感染防止策を今後も徹底し、議会運営に支障をきたさないよう引き続き取り組んでいく意向を示した。
この日程においても、市民の健康や福祉に関わる重要な議題が取り扱われたことが際立った。北秋田市の発展を支援する議論が多く紡がれ、市議会は地域住民の期待に応えていく姿勢を打ち出している。