令和5年2月8日、北秋田市議会第1回臨時会が開会された。
議長の堀部壽氏はこの臨時会の重要な議題を紹介した。主な議題には、令和4年度の一般会計補正予算と副市長の選任が含まれている。
市議会運営委員長の虻川敬氏は、会期が1日限りであることを報告し、議案の提案が少ない中での会議となることを強調した。この臨時会では、議案第1号として、令和4年度の一般会計補正予算(第9号)が提案された。財務部長の佐藤進氏は、補正予算案の内容を詳細に説明した。歳入歳出予算には、3億8,149万3,000円を追加し、総額を276億2,237万円に引き上げることを目指している。
佐藤財務部長によると、今回の予算案は市民応援チケット事業に関連する部分があり、特に昨年実施した第1弾からの支援内容の充実が図られている。この応援チケットは、昨年の5,000円から今回の1人当たり1万円に引き上げることが提案されており、地域経済の活性化を目的とした施策と位置づけられている。
久留嶋範子議員は、市民への支援策について再確認を求め、物価上昇に対する市独自の支援策についても質問した。これに対し、市長は消費者物価指数を考慮し、支援額を決定していると説明した。 今後の支援策については、経済情勢を考慮しつつ引き続き検討を進めると意向を示した。
続いて、議案第2号である北秋田市副市長の選任案が提案され、市長が候補者の虻川広見氏を指名した。しかし、採決の結果、賛成少数のためこの案は否決された。議会では今後の人事についても議論が進むことが期待される。
最後に議会は、今回の臨時会が円滑に進行したことを確認しながら、閉会を迎えた。市議会としての今後の運営や財政健全化に向けた議論が引き続き進められることが求められる。