令和5年12月20日、常滑市議会の第4回定例会が開かれた。
この日は主に、補正予算に関する36件の議案が提出され、質疑や討論が行われた。
経済部長の亀岡賢一郎氏は、議案第87号「常滑市りんくう海浜緑地の指定管理者の指定について」の資料に誤りがあり、今後の確認を徹底することを約束した。
そして予算委員会からは、議案第55号「令和5年度常滑市一般会計補正予算(第5号)」が賛成多数で可決され、続く議案も原案通り可決となった。
討論では、日本共産党の西本真樹議員が、議案第55号及び第67号、議案第68号について反対意見を表明。
新型コロナウイルスによる経済的困難さを挙げ、市民からの理解を得られないとの懸念から反対した。
さらに、議案第83号については公立病院の役割を強調し、地方独立行政法人化の懸念を述べた。\n
議案第89号と第90号については、常滑市の温水プールおよび公園の指定管理者の選定に関して、労働条件を考慮した継続的な運営の必要性を指摘した。
市長の伊藤辰矢氏は、議会での意見を尊重し、物価高騰に対応した施策を進めていく考えを強調した。
特に住民税非課税世帯への給付事業や、民間保育所等への支援についても触れ、今後の行政運営に関する議員の指導を求めた。
会議ではその他、各種条例の改正案も審議され、すべて原案通りに可決された。
特に、学校給食の無償化を求める意見書案については、賛成討論が行われ、食育の重要性についても言及された。
議会は、物価高騰が市民に与える影響を考慮し、早急に具体的な支援策を講じる必要があるとの認識を共有した。
今後も、持続的な地域保健や教育施策が求められる見込みで、議会はその実現に向けて尽力する方針である。