令和6年6月17日に、常滑市議会の定例会が開催された。
この日は、令和6年度の一般会計補正予算をはじめ、5件の議案が上程された。
議長の加藤久豊氏が開会を宣告し、出席議員は全18名であることを報告した。
最初に議案第44号の一般会計補正予算が質疑の対象となり、次いで議案第45号から議案第48号までの案件が議論に上がった。
中でも、特に注目を集めたのは議案第46号の常滑市消防団条例の一部改正についてである。
中村崇春議員が質疑を行い、消防団員の減少が懸念事項として挙げられた。
消防団員は、令和4年度には135人、令和5年度には129人、そして令和6年度には97人と、38人の減少が見受けられる。
消防長の浜島靖氏は、定数削減の背景として消防団の条例定数が直接財政負担に影響することを挙げた。
実員数に基づいた掛金支出を目的として、条例定数を見直す必要があったとのことだ。
今後、広域災害発生時における消防団の重要性を強調しつつ、加入促進を続ける方針を示している。
また、中村議員は、消防団員の減少に関して早急な対策が求められるとの意見を述べた。
今回の条例改正による影響は令和7年度当初予算に反映され、約190万円の支出削減が見込まれるという。
議案第47号および第48号に関しては質疑がなく、これらの議案は委員会に付託された。
散会の際には、関連する議題の引き続きの進行が告げられ、議会は滞りなく終了した。